お年寄りの早起きには理由があった!加齢とメラトニン分泌の関係

Topics 2014年07月02日(水)

お年寄りの早起きには理由があった!加齢とメラトニン分泌の関係

お年寄りはなぜ早起きなのか

どうしても朝早く目覚めてしまう、そんなあなたはメラトニンの分泌が減っているのかもしれません。

睡眠障害のなかでも、早朝覚醒は、明け方やまだ夜が明けない時刻に目が覚めてしまい、再び眠りにつこうとしても、眠りにつけない症状を指します。

睡眠障害のなかでは、この早朝覚醒は比較的少ないのですが、高齢者の睡眠障害で多いのが、この早朝覚醒です。

なぜ、お年寄りは早起きなのか?

お年寄りは、朝が早いと言われますが、その背景には早朝覚醒があるかもしれません。

もっとも、会社の定年を迎えたり、育児や家事から解放される年齢になったりすると、日中の過ごし方に余裕が生まれます。

とくに急かされるようなことがない生活になると、生活時間帯は前倒しになりやすく、その結果として夜は早くから就寝するようになり、まだ夜が明けきらない、深夜や早朝に目覚めるようになることも原因と考えられています。

加齢とともに減るメラトニン

もうひとつ、高齢者が早朝覚醒を起こしやすい原因として、睡眠を司るホルモンであるメラトニンの分泌の低下が考えられます。

メラトニンは、新生児ではほとんど生成されませんが、幼児期には分泌量が急速に増加します。10歳前後で分泌量はピークに達します。

その後には分泌量は低下していきますが、睡眠に作用するのに十分な量が確保され続けます。50代から60代くらいにかけて分泌量は減っていき、高齢者になると睡眠に作用するのに必要な量を確保することが難しくなります。

加齢によって、メラトニンの分泌が抑えられ、眠りが浅くなるのです。

日中に頭がボーっとしませんか?

深い眠りにつくことができないため、早朝覚醒で目覚めたときに、倦怠感や疲労感を覚えることも珍しくありません。

そして再び、眠ろうとしても眠ることができないのも、メラトニンの分泌が低下しているために困難になるものと考えられます。

朝早くに目が覚めたとしても、前夜から7時間前後の睡眠がとれていれば問題はないでしょう。また日中に眠気におそわれたり、生活に支障をきたすようなことがなければ、問題はないでしょう。

ひどい眠気を感じなくても、早朝覚醒があって、日中にふらつきを起こしたり、頭がボーッとして活動的に過ごせなかったりする場合には、熟睡できていない可能性があります。

早朝覚醒は、高齢者にだけ現れる症状ではなく、若い人や中高年にも発症する可能性があります。

早朝覚醒の不都合な症状が収まらないようであれば、お医者さんへ相談しましょう。

●高齢者の睡眠障害で多いのが、早朝覚醒

●加齢によって、メラトニンの分泌が抑えられ、眠りが浅くなる

●早朝覚醒により、日中の生活に不都合は生じている場合は、専門医に要相談

【参考】
『誰でもスグできる睡眠障害で眠れない夜の不安をみるみる解消する200%の基本ワザ』
東京医科大学教授医学博士/井上雄一著 日東書院
『睡眠と健康』宮崎総一郎/滋賀医科大学特任教授・佐藤尚武/滋賀短期大学学長
NHK出版

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