睡眠学習といえばなつかしの枕! 高度な睡眠学習に期待が高まる

Lifestyle 2014年07月01日(火)

睡眠学習といえばなつかしの枕! 高度な睡眠学習に期待が高まる

睡眠学習

寝ている間に効果的な学習ができたらどんなにいいだろう、と思いませんか? かつて、1960年代に発売された睡眠学習機器はその効果が疑われ、市場からは姿を消しました。しかし2012年に熊本大学で行われた調査で新たな進展が。将来的に睡眠中に機械による学習が可能になる日が来るかもしれません。

睡眠学習って何?

一時日本中を話題の渦に巻き込んだ睡眠学習機器。枕にテープレコーダーを組み込んだものが1960年代に発売されました。70年代には類似品も登場し、一世を風靡しました。しかし、睡眠中にいくら聞いても覚える効果がない、という認識が広まってからは、睡眠学習機器は市場から姿を消すことになりました。

睡眠学習とは、その名の通り、「寝ている間に学習すること」を指します。この睡眠学習機器が開発され人気を博したのは、あるイギリスの医師による「記憶の保持率は覚醒条件よりも睡眠条件のほうが高い」という考えの下に、その解釈が少々曲げられて広まっていったところに一つの要因があるといわれています。

熊本大学で行われた研究で新しい展開が

睡眠学習機器は、テープに覚えたいことを吹き込む際や寝る前に聞いて記憶することはできても、睡眠中にテープから流れる音を聞くと覚えられるという効果はないのではないか、という認識が広まったことで、廃れていきました。

その後、2009年にはアメリカのノースウエスタン大学で、「深い睡眠中には記憶が強化される」という実験結果が発表されました。そして、2012年になると、日本で新たな展開が現れます。

熊本大学の発生医学研究所で行われた、ショウジョウバエを用いた実験と研究によれば、脳内では睡眠と学習はまったく別々の独立した神経経路で制御されていることが判明したのだそうです。

睡眠中に学習ができる日が近づいている!?

もともと、人間の記憶形成には、睡眠を制御する神経伝達物質ドーパミンが重要な働きを担っていますが、ドーパミンが脳内のどの部位に働きかけているかなどの詳しい仕組みはわかっていませんでした。

しかし、今後、睡眠中の脳への情報入力方法が開発されれば、睡眠学習も夢ではないといわれています。

かつては睡眠中の学習はできないのでは? と思われてきた睡眠学習枕も、ひょっとすると復活する可能性もあり得ます。ドーパミンの研究がさらに進められ、さらに高度な睡眠学習機器が登場するかもしれません。

眠っている間の効率的な記憶学習の期待は高まるばかりです。

【参考】
熊本大学「睡眠と記憶の神経回路を分離~睡眠学習の実現へ~」
日本経済新聞「『睡眠学習』できるかも? 熊本大、脳の仕組み解明」
kotobank 知恵蔵miniの解説 「睡眠学習 【すいみんがくしゅう】」

Photo by Betsssssy

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

体内時計クイズ ~あなたはどのくらい知っている?~

ぬるめのお風呂がよいのはなぜでしょうか?

正解はこちら
整えよう、体内時計。自然な眠りと朝の目覚め。体内時計.jp
ネムジム食堂