不眠が奪う「からだ」と「こころ」の健康

Topics 2014年06月30日(月)

不眠が奪う「からだ」と「こころ」の健康

不眠が奪う「からだ」と「こころ」の健康

不眠が、「からだ」と「こころ」におよぼす恐ろしい影響とは。

睡眠は、食事、運動、飲酒、喫煙などの生活習慣と同じように、健康と深い関係にあることが分かってきました。

2014年4月に、厚生労働省は11年ぶりに睡眠に関する指針を改定しました。

「健康づくりのための睡眠指針2014」です。

この健康指針は12箇条あり、医師や看護師などの専門家だけではなく、広く一般の人たちの健康づくりにも役立ててもらおうとまとめられました。その第1条は、「良い睡眠で、からだもこころも健康に。」です。

不眠は死亡リスクを高める

まず「からだ」の観点から説明します。

睡眠時間が短い人、長くても良質な睡眠がとれていない人は、死亡リスクが高いことが日本と欧米の研究によって明らかになったのです。ガン、心疾患、脳血管の病気など生活習慣が影響する病気で死亡する人は日本の人口動態調査では国民の6割を占めます。

これらの生活習慣には、睡眠も大きな影響を与えます。

不眠がうつを引き起こす

次に「こころ」の観点を説明します。

アメリカでの研究によると、不眠の重症度は不安感や抑うつの重症度と相関し、不眠が続くとうつ病や不安障害の危険因子になると発表されました。

日本人の高齢者を対象にした研究でも、睡眠障害のひとつである入眠困難が、その後の抑うつ症状を発症させる因子であることが分かりました。

実験的に健康な人から睡眠を剥奪すると、身体の不調や、不安、抑うつ、被害妄想が発生し、症状は悪化し、感情の調節能力や思考力や記憶力を低下させることが明らかになりました。

自分の睡眠に対して関心を持ち、身体と心の健康を保つためには、良質な睡眠をとるようにと、厚生労働省では呼びかけているのです。

●睡眠時間が短い人、長くても良質な睡眠がとれていない人は、死亡リスクが高い

●不眠が続くとうつ病や不安障害の危険因子になる

●身体と心の健康を保つために、良質な睡眠を

【参考文献】
『厚生労働省第3回健康づくりのための睡眠指針の改定に関する検討会』
『厚生労働省健康づくりのための睡眠指針2014』

Photo by Michiyo小兽

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