考えてみたい、現代社会と“みんな”の睡眠

Topics 2014年06月28日(土)

考えてみたい、現代社会と“みんな”の睡眠

現代社会と不眠

歴史を辿れば、だんだんと「眠らない社会」になってきたことが分かります。現在の睡眠生活を一回振り返って考えてみませんか。

24時間「眠らない社会」を生きる私たち

不眠症は現代社会を象徴する病気だと言えそうです。

家庭にも職場にも電灯が普及した昭和中期から、夜間勤務をする人たちの不眠症は起きていました。しかし、その数は現代よりは少数であったと言えるでしょう。昭和50年代頃までは、テレビは午前1時頃には放送を終了していましたし、コンビニエンスストアも今ほど普及していませんでした。

テレビが24時間放送され、コンビニエンスストアが24時間の営業をしていることは、夜にも起きている人口が増えたことを意味しています。

この20年の間にパソコンとインターネットが普及したことで、24時間社会がもたらす不眠症はさらに深刻になってきました。

夜中にチャットをしたり、動画サイトを視聴したり、ゲームに夢中になって夜更かしをする人口が増えたのです。さらにここ数年のスマホの普及により、夜に眠らない人たちはますます増えてきていることが考えられます。

みんなが「眠らない」は、理由にならない!

社会のあり方は、個人の生活に影響を及ぼすものです。これは、社会精神医学という領域で、専門医たちが警鐘を鳴らしていることです。

「みんなが眠らないから、自分も眠らない」という考え方をしていませんか?

不眠症を改善するためには、この「眠らない誘惑」を断ち切る必要があります。

起床する時刻を決めるように、就寝する時刻を決めて、活動と睡眠の生活リズムを整えるのです。

就寝する時刻ギリギリまで、何らかの作業をするのは、控えたほうが良いでしょう。睡眠を司るホルモンであるメラトニンは、暗い環境で分泌が盛んになります。

眠りにつく直前まで、テレビをみていたり、パソコンやスマホの画面を見ていたりすると、光を浴び続けるために、メラトニンの分泌が妨げられます。すると眠りになかなかつけない入眠障害を発症しやすくなります。入眠障害が慢性化すると、その他の睡眠障害(不眠症)である中途覚醒や、早朝覚醒などを発症してしまう危険性があります。

このように、不眠症には、現代の社会環境と個人の生活が大きく影響しています。

就寝する1時間前には、テレビの視聴やパソコンやスマホの利用は控えるようにしましょう。

●24時間社会とともに夜に眠らない人は増えてきた

●「眠らない誘惑」を断ち切り、就寝する時間を決めることが必要

●寝る1時間前から徐々に光を落とし、メラトニンの分泌を促す

【参考書籍】
『誰でもスグできる睡眠障害で眠れない夜の不安をみるみる解消する200%の基本ワザ』
東京医科大学教授医学博士/井上雄一著 日東書院
『専門医が教える毎日ぐっすり眠れる5つの習慣』
雨晴クリニック副院長/坪田聡著 三笠書房

【参考取材インタビュー】
『野洲病院脳神経外科』
野洲病院脳神経外科部長 木築裕彦

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