やっぱり効果はあった!?ホットミルクと睡眠の関係

Topics 2014年06月25日(水)

やっぱり効果はあった!?ホットミルクと睡眠の関係

睡眠とホットミルクの関係

眠れない時の“ホットミルク習慣”。カギはトリプトファンと体温?

アミノ酸の一種・トリプトファンが睡眠に……?

欧米では、眠りにつけないときにホットミルクを飲む習慣があります。これは経験的に続けられてきたことですが、現代では、ホットミルクが睡眠を促す理由に科学的な推察がなされています。

牛乳には、トリプトファンというアミノ酸の一種が含まれています。トリプトファンは体内で作ることができない栄養素のひとつです。ですから食品から摂取するしかありません。

トリプトファンは、セロトニンという脳内伝達物質を作るのに欠かせない栄養素です。

トリプトファンはセロトニンの生成を通じて睡眠にどのように関係しているのでしょうか?

睡眠に関係するホルモン、セロトニンとメラトニン

日中に活動しているときに、自律神経のうちの交感神経に作用するのがセロトニンであるようです。精神を安定させ、日中の仕事や学習などを円滑に行えるように脳に作用していると考えられています。セロトニンが交感神経を優位にしている間は、ヒトは活動的です。

身体の中のセロトニンの大部分は小腸の粘膜にあり、残りが血小板、そして残りのわずか2%が脳内の中枢神経にあります。しかし、その2パーセントのセロトニンが、大切な働きをしているのです。

一方、メラトニンは睡眠を司るホルモンです。起きて活動している間に、セロトニンが働いてくれることで、暗くなるとメラトニンが分泌されて、安眠できるようになります。

分泌のバランスが大切:セロトニンとメラトニン

セロトニンとメラトニンは、シーソーの両天秤のように、ヒトの心と体のバランスをとっています。活動のためのセロトニンと、睡眠のためのメラトニンという関係です。セロトニンが十分に分泌されないと、メラトニンも正常に分泌されなくなります。

セロトニンを生成するために、トリプトファンを含む牛乳は適した飲み物だといわれています。

習慣的にトリプトファンを摂取することがセロトニンを作り、セロトニンが体内で作られる過程を経て、メラトニンも作られるという関係です。

深部体温を一旦上げてから、下げて、スムーズな寝入りを

さらにホットミルクにすることによって、飲んだ際に、胃を中心に深部体温が一時的に上昇します。体はその熱を、手や足の末端に逃がして、深部体温を下げようとします。体温が下がることで、眠気が誘われる効果があるのではないかといわれています。

ホットミルクを飲む習慣は、ぬるめの入浴と同じ効果によって、眠りに誘うのではないかというわけです。

●牛乳に含まれるトリプトファンがセロトニンの材料となり、結果的にメラトニンの生成も促すことになる

●温かい飲み物を飲むことで、深部体温が上昇し、それを下げようとする際に眠気を誘う

●習慣的なホットミルクを飲む、ということは睡眠に効果がある

【参考】
『専門医が教える毎日ぐっすり眠れる5つの習慣』
雨晴クリニック副院長/坪田聡著 三笠書房
『睡眠と脳の科学』
杏林大学医学部付属病院精神神経科教授/古賀良彦著 祥伝社
『睡眠のはなし – 快眠のためのヒント 』
日本大学医学部付属病院精神科教授/内山真著 中央公論新社

体内時計クイズ ~あなたはどのくらい知っている?~

寝酒はなぜよくないのでしょうか?

整えよう、体内時計。自然な眠りと朝の目覚め。体内時計.jp
Nelture
ネムジム食堂