1晩の徹夜で、最低血圧が10mmHg程度上昇!?睡眠と血圧の意外な関係

Topics 2014年06月24日(火)

1晩の徹夜で、最低血圧が10mmHg程度上昇!?睡眠と血圧の意外な関係

睡眠と血圧の関係

高血圧と睡眠の関係、ご存知ですか?

生活習慣病である高血圧は、中年以降に気をつければ良いという疾病ではありません。

若いうちから生活習慣に気をつけて、発症をさせないように心がけることが大切です。

塩分を控え、野菜をしっかり摂る食事に気をつけ、適度な運動と禁煙が必要になります。

高血圧は自覚症状がないまま、心疾患、脳卒中、腎不全などの発症原因になってしまいます。

日本血圧学会では、高血圧の基準を次のように定めています。

成人における血圧値の分類(mmHg
分類 収縮期血圧   拡張期血圧
至適血圧 <120 かつ <80
正常血圧 <120-129 かつ/または <80-84
正常高値血圧 130 – 139 かつ/または 85 – 89
Ⅰ度(軽症)高血圧 140 – 159 かつ/または 90 – 99
Ⅱ度(中等症)高血圧 160 – 179 かつ/または 100 – 109
Ⅲ度(重症)高血圧 ≧180 かつ/または ≧110
収縮期高血圧 ≧140 かつ <90

収縮期血圧は、「上の血圧」と呼ばれ、拡張期血圧は「下の血圧」と呼ばれます。

血圧は1日の中でも変動していくため、時間帯をずらして計測をする方法がとられます。

不眠は血圧を上げる

高血圧症を発症する根本的な原因は、まだ研究中です。しかし、睡眠が良質なものでないと、通常下がるはずの夜間の睡眠中の血圧が下がらないことが判明しています。通常、夜間の睡眠中は、交感神経が静まり、血圧は日中に比べて10パーセントほど低くなります。ところが不眠症になっていると、交感神経が休まらず、血圧が上昇してしまいます。

1晩徹夜をした人は、最低血圧が10mmH程度上昇するとの報告があります。

不眠は、恒常的に血圧を上昇させたままの状態にしてしまうのです。

不眠を治療すると血圧が下がる

高血圧症の患者の約30パーセントには不眠症が認められます。

不眠症が認められた高血圧症の患者たちに、不眠症の治療を施したところ、血圧のコントロールは良好に働いたのでした。
将来、高血圧症にならないためには、あるいは高血圧症を発症している人は症状を悪化させないためには、不眠の治療を受けることが有効であるといえるでしょう。

● 不眠は血圧を上昇させる

● 不眠症の治療を行うと、血圧のコントロールが良好に働く

● 高血圧を発症・悪化させないために、良質な睡眠を

【参考】
『睡眠と健康』宮崎総一郎/滋賀医科大学特任教授・佐藤尚武/滋賀短期大学学長
NHK出版

Photo by David J. Thomas

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