眠る方法によって太る!? 豆電球をつけて寝ることのリスク

Lifestyle 2014年06月20日(金)

眠る方法によって太る!? 豆電球をつけて寝ることのリスク

眠る方法によって太る

きちんと睡眠をとっていても、眠る方法に気をつけないと肥満につながるという事実が判明しました。一般的に、睡眠不足になると肥満につながり、肥満は睡眠時無呼吸症候群のリスクも高まることから、肥満と睡眠の密接な関係性はよくいわれることです。しかし、しっかり眠っていても肥満が促されるのはなぜなのでしょうか?

豆電球をつけたまま眠る方法が肥満を引き起こす!?

寝るときに電気を完全に消さず、豆電球だけをつけたまま眠っていませんか? なんと、この方法で眠ると、太るそうなのです! 問題は、豆電球程度の明るさの光を夜間に浴びることにあるようです。

奈良県立医科大学の研究グループが行った高齢者を対象にした研究によれば、夜間の低照度光曝露が、肥満症や脂質異常症と関連していることが明らかになりました。

高齢者の自宅の寝室に照度センサーを置いて測定したもので、夜間の曝露照度が平均3ルクス以上の群は、平均3ルクス未満の群と比べて、肥満症や脂質異常症の有病割合が1.9倍にもなることが認められたそうです。この夜間曝露の平均照度は家庭用豆電球程度の明るさだといいます。

夜間に浴びる光は、概日リズムを崩す元に

また、夜間労働者には肥満症や脂質異常症が多く、心血管疾患のリスクが高いことが報告されています。これは、夜間光曝露によってサーカディアンリズムと呼ばれる生体の概日リズムが変調することに原因があると考えられるからです。

人は体内時計を持っており、これに基づいて睡眠・覚醒リズムを刻んでいます。その周期は約1日であることから、概日リズムと呼ばれます。この概日リズムが変調してしまうと、望ましい時間に眠ったり起きたりできなくなることから、眠気や頭痛、倦怠感や食欲不振などの心身の不調が生じてきます。

先の研究は米国の科学誌に論文として掲載されたことから、今後、夜間に低照度の光を浴びることで生じる健康に与える影響について、研究が促進されることが期待されています。

夜間の光は、催眠作用のあるメラトニンの量を抑制してしまう

日中の光曝露が多いほど、夜間のメラトニン分泌量が多くなることが明らかになっています。メラトニンとは、脳内の松果体において生合成されるホルモンです。夜間に分泌されるのが特徴で、明るい光によって分泌が抑制されます。

メラトニンは体内時計と外部の光の両方から影響を受けて調節されています。このメラトニンには、催眠作用があるといわれている他、生体リズムの調整、不眠症やがん、高血圧などを予防する効果があるといわれています。

しかし、コンビニエンスストアの店内くらいの強い照明を浴びると、夜間であってもメラトニンの分泌量は低下してしまいスムーズな眠りを妨げる原因となりえます。

現代人は、日中も室内で過ごすことが多くなっているので、日中光曝露量が少なく、夜間は逆に人工照明などで夜間光曝露量が多くなる傾向があるといえます。

日中、夜間の光については、良質な睡眠のためには留意が必要だといえそうです。

【参考】
奈良県立医科大学「夜間の豆電球使用が肥満・脂質異常症のリスクになる可能性を示唆」
e-ヘルスネット「睡眠不足や睡眠障害、子どもへの大きな影響」「メラトニン」「概日リズム睡眠障害」

Photo by Angela Mabray

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