動物の眠りから学べるものがある!? 「半球睡眠」の実態に迫る

Medical 2014年06月07日(土)

動物の眠りから学べるものがある!? 「半球睡眠」の実態に迫る

動物から学ぶ睡眠

1日にまとまった時間を睡眠にあてられるのは、天敵の存在しない私たち人間とライオンと飼い猫ぐらいと言われています。これだけでも考えようによっては幸せなことですが、睡眠に関する悩みは誰でも1つぐらいは抱えているのが現代社会なのかもしれません。

睡眠に関する悩みは尽きないもの……

私たち人間は、睡眠についてさまざまな悩みを抱え、つねにその解決・治療法を探し続けてきました。

そこで今回は、ちょっと変わった方法をご提案してみたいと思います。それは「少し視点を変えてみる」というものです。たとえば私たち人間は1日のうちに約7時間、まとめて睡眠をとるのが常識と考えられています。しかし、動物界ではどうなのでしょうか?

「私たちの常識は動物界の非常識」、逆もまた然り。動物界の睡眠方法を知ることで、私たちの睡眠の悩みに対するヒントを得られるかもしれません。ぜひ一緒にそれを探ってみましょう。今回ご紹介するのは「イルカの睡眠」です!

イルカの「半球睡眠」とはどのようなものか?

みなさんはイルカが毎日どのように眠っているかご存知ですか? 聞いてビックリ、なんとイルカは左右の大脳皮質のうち、片側ずつを休める「半球睡眠」という方法で眠っているというんです。

簡単に言えば、「脳ミソが片方ずつ睡眠をとっている」ということですね。どうしてこんなことをするのかと言えば、1つにはイルカが息継ぎを必要とする哺乳類だから。ぐっすり眠ってしまうと、泳ぎの達人イルカと言えど、溺れてしまうというわけ。

さらに、まとめてぐっすり眠るのではなく、1回につき1分の睡眠を1日400回、合計で1日7時間、上記の方法で眠っていると言われています。私たち人間と睡眠時間はほぼ同じでも、その方法はまったく違っているのがおもしろいですよね!

私たち人間も「半球睡眠」ができるかもしれない!?

さらに、おもしろいことに「半球睡眠ができるイルカの左右の脳の構造は唯一無二の特別なものなのか?」というと決してそんなことはなく、他の哺乳類と解剖学的構造の差はないそうなのです。これってすごいことですよね。

それならば同じ哺乳類であるわれわれ人間も、もしかしたらトレーニングしたりすれば将来的には半球睡眠ができる可能性もあるかもしれません。

しかし、現在のところ、「なぜイルカは半球睡眠が可能なのか」という部分については科学的な解明がされておらず、調査中の段階ということです……。研究結果を楽しみに待ちたいと思います。将来、その研究結果が私たち人間に応用・活用できて、少しでも幸せになれるようなものであればよいなと夢は広がるばかりですね!

 

【参考】
東京都神経総合科学研究所
中部大学 武田邦彦教授

 

Photo by Vince Garcia

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