睡眠不足は危険? 睡眠不足が引き起こす、ある症状とは?

Medical 2014年05月23日(金)

睡眠不足は危険? 睡眠不足が引き起こす、ある症状とは?

睡眠不足が引き起こす症状アイキャッチ

睡眠不足によるストレスを感じていませんか?

睡眠時間が少なくて、翌日意識が朦朧とする、些細なことでイライラする。そんな経験をしたことはありませんか? 睡眠不足に陥ると、身体的にも精神的にも、翌日しっかり働けるか心配になりますよね。いつも通りに振る舞えないことで、一層ストレスがかかったりもします。

近年、そんな睡眠と心身のバランスとの関係が科学的実験により証明されました。新たな成果として注目されるのは、独立行政法人 国立精神・神経医療研究センターの三島和夫氏らの研究です。1日に4時間半程度しか眠れない睡眠不足状態が5日間続くと、うつ病や統合失調症などの患者に似た脳機能の一部低下が生じ、情緒不安定になることがわかったと報告したのです。

これまでも徹夜が心身に及ぼす影響については研究が進められてきました。正常に睡眠をとった場合に比べ、徹夜をした人は交感神経が強く緊張し瞳孔散大や血圧・心拍数が上昇するなどの症状が起こりやすい傾向があります。また、少しの心的ストレスに対してでも不安や混乱などの精神的不安定を起こしやすいという報告があがっています。

現代では、睡眠不足は日本人全体の問題となっています。総務省の1960年の社会生活基本調査では8時間を超えていた日本人の平均睡眠時間は、近年では7時間半程度と短くなっているのです。

睡眠不足の症状が一定期間続くと……

今回の三島氏の研究では、14人を被験者にした実験で、睡眠不足により不安や混乱、抑うつが強まる傾向がみられ、睡眠不足が一定期間続くと、情動的な不安定や抑うつのリスクが高まることを示していました。

「仕事が多くて眠れない!」「失恋のショックで眠れなくなってしまった……」など、睡眠不足になる理由は人それぞれ。共通していえることは、睡眠不足状態が続くと気持ちの浮き沈みが一層激しくなるということです。平常心でいるためにも睡眠は不可欠だといえるでしょう。

さらに長期的な睡眠不足状態が続くと、実際にうつ病や不安障害の発症につながる危険性すらあるのです。

このように、睡眠不足や徹夜などは明らかに心身に悪い影響を与えることがそのメカニズムとともにわかってきました。仕事の効率化を考えるのであれば、毎日しっかりとした睡眠時間を確保することが大切といえるのではないでしょうか。また、睡眠不足にはさまざまな病を誘発するリスクがあることから、今後は一層睡眠と心身の関連性の研究が進められていくことが期待されています。

【参考】
独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター プレスリリース
「国立精神・神経医療研究センター・三島和夫部長らの研究グループが、睡眠不足で不安・抑うつが強まる神経基盤を解明」

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