睡眠不足で糖尿病のリスクが上がる? ○時間睡眠で朝食後の血糖値に変化が!

Medical 2014年05月23日(金)

睡眠不足で糖尿病のリスクが上がる? ○時間睡眠で朝食後の血糖値に変化が!

睡眠不足による糖尿病のリスクアイキャッチ

睡眠不足で血糖値が上がる!

睡眠不足が続くと、なんとなく体調不良を感じるものです。だるかったり、疲れやすかったりと誰もがいい思いはしていないでしょう。睡眠の短さや質の悪さがたたって、なんらかの病気になることもあるといわれています。例えば、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病をはじめとして、心筋梗塞や脳血管障害などのリスクも高まるといわれているのです。

中でも糖尿病は、睡眠不足によって引き起こされやすい病気のひとつです。シカゴ大学の研究報告によれば、たった1週間の睡眠不足でも、初期の糖尿病患者のような高血糖状態が現れたといいます。このことから、睡眠不足がいかに糖尿病と密接にかかわっているかがわかります。

1日どれくらいの時間の睡眠不足が続くと糖尿病のリスクが高まる?

この実験では、1日4時間睡眠を6晩続けただけで、朝食後の血糖値が急上昇したことがわかりました。これは、睡眠不足によって、インスリンの働きが低下することが原因だといわれています。インスリンとは、体内の血糖値をコントロールするホルモンのことです。糖尿病は、このインスリンの働きが低下することでリスクが非常に高まるといわれています。

そもそも糖尿病とは、血糖値が高い状態が継続する病気です。血糖値とは、血液中のブドウ糖濃度のことです。膵臓で作り出されるインスリンは、細胞がエネルギーとしてブドウ糖を取り込む手助けをするといった働きをしています。このインスリンの働きが不足してしまうと、細胞がブドウ糖を取り込めなくなってしまい、血液中の血糖値が高くなってしまいます。このような高血糖の状態が持続するのが糖尿病で、喉が渇く、多尿、多飲、疲れやすいなどのさまざまな症状が起きてしまうのです。

睡眠不足はインスリンの働きを低下させる!

上記の実験の際には、糖を抑えるインスリンの分泌量に変化はなかったそうですが、朝食後に血糖値が上がり、「耐糖能」が悪化したといいます。「耐糖能」とは、ブドウ糖の処理能力のことです。一方、実験の後は、12時間睡眠を6晩とった結果、朝食後の血糖値は正常な数値に戻ったそうです。

このことから、睡眠不足は、たった1週間だけでも、インスリンの働きを低下させ、血糖値のバランスに大きな影響を及ぼし、糖尿病のリスクを上げるということがわかります。「自分とは関係ない」「まさか睡眠不足で病気になるなんて……」と思ってしまいがちですが、これほど身近にリスクがあるとは驚きです。

特に糖尿病は、初期段階では自覚症状がほとんどないといわれているので、自分ではなかなか気づきにくい病気です。睡眠不足が続いている方は、糖尿病傾向がないか一度チェックしてみることをおすすめします。

 

【参考】
内閣府「日本睡眠学会に聞く!睡眠に関するQ&A」

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