睡眠中は脳内にある変化が起きている! やっぱり人間は睡眠が重要

Medical 2014年05月22日(木)

睡眠中は脳内にある変化が起きている! やっぱり人間は睡眠が重要

脳と睡眠の関係アイキャッチ

睡眠の役割は身体を休めることだけじゃない!?

あなたは、睡眠が人間の身体にとってどのような意味があるのかを知っていますか? きっと、「疲れをとるため」という答えが一番目に挙がってくることでしょう。もちろん、身体の疲労回復も睡眠の大事な役割の一つですが、それだけでなく、睡眠には、免疫力を高めてより身体を強くしたり、記憶を定着させたりするなどの役割もあります。

また、心の健康にも一役を買っていることは感覚としてわかるでしょう。さらに、睡眠をたっぷりとったときと、睡眠不足のときとでは、集中力も大きく変わってきます。これらの睡眠の役割も、多くの人がご存知と思います。

実は最近の研究で、睡眠には、さらに、ある驚くべき効果があることがわかっています。それは、ずばり「脳内をキレイにする」こと。脳の疲労回復という意味では、すでに知られていることですが、さらに、睡眠中に脳内のお掃除が実施されていることが判明したというのです!

睡眠中は老廃物を流す体液の流れがスピードアップ!

睡眠には「脳内の老廃物を除去する」役割があることが、2013年10月のアメリカの科学誌「サイエンス」の電子版で発表されました。

マウスの実験によって、眠っている間と起きている間の、脳細胞にたまった老廃物を流してくれる「脳脊髄液」の流れを調べたところ、眠っているほうが、より速く、より自由に流れることがわかりました。睡眠中、その脳内老廃物を排出する脳のシステムの活動量は、なんと起きている間の約10倍というのですから驚きです。

しかもこの老廃物には、アルツハイマー病の発症にもつながるといわれているタンパク質が含まれているというのです。つまり、この老廃物は脳の病気のもとというわけです。

睡眠中は、まさにこの老廃物を取り除く活動が活性化する貴重な時間。この作用により、睡眠が認知症や神経疾患などの治療に役立つ可能性もあるといわれています。

睡眠をしっかりとって、毎日脳のお掃除をしよう!

逆に睡眠を取らないと、脳の老廃物を取り除く活動が活性化しないということになります。そうすると、「多少、睡眠不足になってもいいからがんばろう」というのは、どこか危険な考え方のように聞こえますね。むやみに睡眠時間を削るという行為は、一時的な体力の問題だけではなく、脳の病気のリスクを高める可能性もあります。

近年、多くの人によって、体内の老廃物を出すために半身浴をしたり、お茶や食事などでデトックス効果を狙ったりとさまざまなことが行われています。それと同じように、寝ている間に集中的にスッキリ脳の老廃物のお掃除をすることは、病気を防いでくれるだけでなく、毎日の脳の活動にも大きな影響がありそうです。

脳のお掃除をスピードアップさせて、脳の健康をキープするために、毎日欠かさず質の良い睡眠をたっぷりとりたいものですね。

【参考】
米科学誌サイエンス電子版 2013年10月

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