週末の「寝だめ」医学的にはリスクがあるって本当?

Medical 2014年05月17日(土)

週末の「寝だめ」医学的にはリスクがあるって本当?

寝だめのリスクアイキャッチ

睡眠欲も食欲と同じように満たしすぎるとリスクあり!

「土日くらいはもうちょっと寝ていたい」

「休日は家でゴロゴロ寝て、平日の疲れを癒したい」

あなたはこのようなことが当たり前になっていませんか? 休日の過ごし方は人それぞれですが、実は休日を寝て過ごすことにはリスクがあるのです。そのリスクとは、休日にだらだら過ごすことにあるのではなく、「眠りすぎる」ことにあります。

睡眠も、食欲と同じように欲求の一つで、満たすことを許してしまうと切りがないものです。限度なく食べてしまうことがあるように、睡眠も限度なくとってしまうことがあります。

食べ過ぎが体の負担になるばかりでなく、肥満や病気になるリスクを生むのと同じように、睡眠も取りすぎると病気になるリスクがあるといわれているのです。

「寝だめ」をすると睡眠リズムに支障をきたすらしい

休日に「寝だめ」をして平日の睡眠不足をまかなっている人も多いと思いますが、実は、やりすぎるとかえって調子が狂ってしまいます。

土日の昼間寝過ぎると夜眠れなくなってしまい、結局は土日の寝る時間が遅くなり、会社や学校へ行く月曜の朝にしんどい思いをすることになります。このように、睡眠リズムを狂わせてしまうのです。

「寝だめ」がもたらすマイナス面は、他にもあります。それは、「不快感」です。

2度寝をすると睡眠慣性が働いて、「まだ寝たい・寝足りない」という残眠感が生じるといわれています。結局、いくら寝だめをしても、すっきり爽快な気分にならなければ、意味がありませんよね。

さらに驚いたことに、眠りすぎると「気分が沈む」傾向があるといわれています。長く眠りすぎると気分は下向きに、反対に睡眠が足りな過ぎると気分が高揚する傾向があるのです。よく徹夜するとハイテンションになるといいますが、それも理にかなっていることだったのです。

「もうちょっと寝ておこう」「まだ寝足りない」

こうしてだらだらと休日を寝て過ごすのは、気分が沈んだり、余計に眠くなってだるい状態が続くなど、あまりいいことはなさそうです。

「寝だめ」が糖尿病のリスク低下に役だった例も

しかし、週末の寝だめが必ずしもマイナス面ばかりだとはいえないケースもあるようです。アメリカのロサンゼルス生物医学研究所の調査によれば、週末に、平日よりも長く眠ることで、成人男性のインスリン感受性が改善したという報告がされたのです。

インスリン代謝が改善すれば、2型糖尿病のリスクが低下するといわれています。つまり、寝だめが病気の予防になったというわけです。時と場合によっては、寝だめも意味のあるものになりそうです。

とはいえ、健康な成人が必要以上に眠ると、睡眠リズムの崩れによって心身ともに異常が生じるというリスクがあることは忘れたくないものです。

もし一週間の疲れがどっと出て、土曜日の朝、少し長く寝てしまったとしても、土曜日の夜に平日と同じ時間に就寝すれば、日曜日は平日と同じペースで一日が過ごせると言われます。工夫して、正しい睡眠リズムを崩さないようにしましょう。

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