黄砂の季節 鼻炎と睡眠の関係性

Topics 2014年05月11日(日)

黄砂の季節 鼻炎と睡眠の関係性

黄砂と睡眠の関係アイキャッチ

3~5月に飛散が多くなるといわれている「黄砂」。中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠や黄土高原といった乾燥・半乾燥地域の砂が、偏西風に乗って日本まで飛来してくる現象ですが、中国で起こっている砂漠化の影響もあり年々飛散量が増えています。

黄砂の粒子には、石英や長石、雲母、カオリナイト、緑泥石などが多く含まれるほか、運ばれてくる途中に大気汚染物質を取り込んでいる可能性も示唆されていて、最近ではこの黄砂によってアレルギー症状が悪化する、いわゆる「黄砂アレルギー」が社会問題化しています。咳、鼻水など鼻炎のような症状も引き起こすことから、この時期に睡眠不足に陥る方も少なくありません。

地球規模で飛来する黄砂がアレルギー症状を悪化させる?

黄砂は、中国では紀元前から、お隣の韓国では2世紀から記録が残っています。日本では8世紀ごろから記録が残されていて、1906年には「黄砂」という言葉が初めて使われました。今やその飛散地域は地球規模で広がっています。

中国大陸で巻き上げられた黄砂は、日本上空を通過し、ハワイを越えてアメリカ、カナダに運ばれていきます。そして大西洋を越えた黄砂は、ヨーロッパへと運ばれ、また中国に戻ってくるといわれ、13日程度で地球を一周するとのシミュレーション結果が出ています。

このように広範囲に広がる黄砂は、魚のえさとなる植物プランクトンを増殖させるといった効果がある半面、大気汚染された都市上空を通過するため汚染物質を吸着して日本に飛来し、この汚染物質がアレルギー症状を悪化させるといわれています。

花粉症に似た症状 鼻づまりは睡眠不足を引き起こす

症状としては、気管支ぜんそくの悪化、皮膚のかゆみ、湿疹、発熱、喉の痛み、咳、鼻水など花粉症の症状に非常によく似ています。どれも辛い症状ですが、体力の低下を招きかねないのが鼻水、鼻づまりによる睡眠障害です。

鼻がつまると、口で呼吸をしなければなりません。睡眠中の口呼吸は、舌が落ち込んで喉を塞ぐため、いびきや呼吸停止などが起こり、結果として、苦しくて目が覚めるため睡眠不足に陥るという「睡眠時無呼吸症候群」を引き起こすことになります。

黄砂の多い日は外出を控え、微粒子を通さないマスクの着用を

元々アレルギー体質の方は、この黄砂の季節は特に気を付ける必要があります。黄砂の多い日には洗濯物や布団を外に干さない、外出時には、一般的なマスクではなく、黄砂のような微粒子の侵入を防げる専用のマスクを利用する、特に黄砂の多い日の外出は避けるなどの対策をとって、症状を悪化させないことが重要です。

夏場は偏西風の影響を受けにくいため、日本への黄砂の飛来は一段落します。しっかり黄砂対策をして乗り切っていきましょう。

【参考】
黄砂・越境大気汚染物質の地球規模循環の解明とその影響対策
日 本 学 術 会 議 農学委員会 風送大気物質問題分科会

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