五月病で悩まされるこの季節。解消するのは睡眠が鍵!?

Topics 2014年05月11日(日)

五月病で悩まされるこの季節。解消するのは睡眠が鍵!?

五月病と睡眠アイキャッチ

桜の季節も終わり、新緑がまぶしい季節になってきました。4月に新しい生活がスタートした新社会人、新大学生の皆さんにとっては、あっという間の1カ月だったことでしょう。

新しい仕事や勉強、同僚や友達との人間関係など、新しい環境に慣れるまでは常に心と身体が緊張状態に置かれています。通常、そんな緊張状態も環境に慣れていくことで改善していくのですが、ゴールデンウィーク明けのこの時期になると、新しい環境になじめず「眠れない」「やる気が起きない」「食欲がない」といった、いわゆる「五月病」と呼ばれる症状が現れるケースが増えてきます。

本人は辛い症状で悩んでいるにもかかわらず、周囲からは「サボっているのではないか」などと言われてしまう五月病。今回は、この五月病と睡眠の関係を見ていくことにしましょう。

不調に悩まされる「五月病」 心身の疲労回復に重要なのが「睡眠」

私たちがよく使う「五月病」という言葉。広辞苑によると「4月に新しく入った学生や社員などに、5月ごろしばしば現れる精神的状態」とあります。

語源は諸説ありますが、団塊の世代が大学受験をしていた1964年ごろに登場したといわれ、1968年には『現代用語の基礎知識』(自由国民社)に掲載されました。

「病」といっても正式な医学用語ではなく、4月に進学した学生、入社した新入社員のみならず、社内異動した社会人などが新しい職場環境に適応できないなどのために現れる精神的に不安定な状態を指します。

抑うつ気分、不安感、無気力、不眠、強い疲労感などの症状に悩まされるのが特徴で、心身の疲れが原因の一つともいわれています。

このような心身の疲れを回復させるために重要になってくるのが「睡眠」です。

過度の緊張で、夜になってもストレスホルモンが減少しない

そもそも人間は、ストレスを受けると脳内の視床下部からコルチコトロピン放出ホルモンというホルモンを放出し、最終的に副腎皮質からストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を促進します。

健康で規則正しい生活を送っている場合、起床前からコルチゾールの血中濃度が高くなり、活動が必要な昼間は高いレベルを保って、アクティブに働くのを支えますが、夜になると分泌も減って活動レベルも徐々に低下し睡眠に移行します。

しかし、過度な緊張が続いたりすると、このようなストレスホルモンが夜になっても分泌し続けます。もともとストレスホルモンは睡眠を抑制する働きがあるので、ストレスを抱えると不眠になりやすいのです。

生活習慣を改善し良質な睡眠確保を

諸説ありますが、就寝直前にはパソコンやスマートフォンなど光による刺激を避け、日常から適度な運動を心がけたり、少しぬるめのお湯に浸かって心身をリラックスさせるなどしてストレスを解消し、少しでも良質な睡眠を確保することが大切といわれています。不眠を解消することで疲労回復ができれば、五月病を撃退することも可能です。

しかし、様々な工夫をしたにもかかわらず症状が長引く場合は、お医者さんに相談するのがよいでしょう。

【参考】
独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター
国立精神・神経医療研究センター 「功刀浩部長 研究グループが、ストレスホルモンの調節異常と睡眠の質の低下とが関連することを明らかに」
「眠りを科学する」 井上昌次郎著 朝倉書店 2006年

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